3. ユーモア

3. ユーモア

ユーモア

笑いを求めて脱出ゲームをする人なんていません。どんなに面白おかしいセッティングを用意しても、精巧な謎解きがなければ、脱出ゲームファンを満足させることは出来ませんよね。

それでも、巧みに盛り込まれたユーモアによってゲーム体験をより豊かにすることが出来ます。それを知っていて、使わない手はありません。笑えたシネマ体験を思い出してみると、意外とシリアスな映画の一場面だったなんて事があるものです。

ユーモアがもたらす効果

・世界観の構築

Studio Escapeの脱出ゲームを試されたことがある方は、セットに置かれた、それぞれの時代を思わせる本物そっくりの小道具の数々に気がついたことでしょう。これらは、私たちが創り出したゲームの世界に統一感や信憑性を持たせています。それだけでなく、そのどこかに、見つけたプレイヤーにだけ分かるユーモアが隠れているかもしれません。

 ・キャラクター性とストーリー

ユーモアでナレーションやストーリーに深みを出すことができます。次に何をするかを指示するだけのナレーションではなく、そこに少しのユーモアを加えるだけでナレーターもゲームの一部(登場人物)になることができ、プレイヤーたちも、ナレーターの言葉により耳を傾けるようになります。

・緊張感を出す

ユーモアは緊張感を出すのにも有効です。本気ともとれる冗談めいたユーモアを取り入れることで、プレイヤーたちをゲームに没頭させ、場の緊張感を高めることができます。例えば、Studio Escapeのあるゲームでは、プレイヤーが警察官に急襲されるという場面がでてきます。警察官に続いて警察犬、そして軍隊、最後には装甲車も出てくるという展開です。これを、冗談ぽく言われたら、明らかにあり得ないことなので、プレイヤーたちはきっと嘘だと思ってゲームから心が離れてしまいますよね。でも、そこに少しのユーモアを足すだけで、プレイヤーたちは流れに乗ったままゲームを愉しむことができます。

もちろん、バランスは大事です。ユーモアやジョークによってプレイヤーを混乱させたり、ゲームの重要な部分を見失わせたりすることがあってはいけません。でも、正しく使いさえすれば、ユーモアは脱出ゲームをより活気のある、そして面白いものに仕立て上げることができます。